ファイナンシャルプランナー:西村大輔
投稿日:2023/8/21
みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの西村です。
前回同様、皆様方に老後の資産活用や資産防衛策をお伝えしたいと思っています。
今回もどうぞお付き合いくださいませ。
シニア世代の資産活用のお話しをする前に、資産とは何でしょうか。資産といっても色々あります。預貯金もありますし、株式や金なんかも資産です。さらに不動産も資産です。
資産活用とは、今お持ちの資産を活用することです。日本人の場合、欧米諸国に比べて現金預金で所有されている比率が55%くらいと非常に高く、株や投資信託などは11%程度にすぎません。アメリカでは預貯金15%、株・投資信託が55%と逆転しています。だからといって、単純に株や投資信託をお勧めするお話ではありません。
現在、銀行預金の金利が0.001%くらいでしょうか。預金をしていてもスズメの涙ほどの利息です。ならば今後の事を考えて、投資を始めてみたいという方もおられるでしょう。
今回は投資を始める前に投資に対する考え方をお伝えしたいと思います。
お聞きになったことがあると思いますが、投資にはリスクがつきものです。では、リスクとは何でしょうか。説明できる方はいらっしゃいますか。
リスクは直訳すると危険ですが、投資の世界では不確実性といいます。
不確実性とは、どうなるか分からないということです。分かり易く説明すると来週円安なのか円高なのか分からないということです。株式も同じです。1ヵ月後の株価は上昇しているのか下落しているのか分かりません。つまりリスクがあるということです。ましてや1年後は?5年後は?10年後は?20年後は?期間が長くなればなるほど先のことは分かりません。リスクが高くなります。いわゆるハイリスクです。いろいろと情報分析し予想される方はいますが、実際にはその時にならないと誰にも分かりません。
逆に銀行の1年定期預金は、1年後いくらになって戻ってくるのか確実にわかります。ですが微々たる利息です。ローリスクです。銀行が倒産しなければの話ですが。
シニア世代の資産活用はできるだけリスクを減らし、資産をなるべく目減りさせないようにすることです。かといって投資をするなとはいいません。ハイリスクなものに投資して老後資金を失っては元も子もありません。それは投資ではなく投機です。
世の中においしい話はありません。それは今話題になっている●●詐欺かもしれませんし、もしかしたら犯罪かもしれません。
言いたいことは、上手に投資をしましょうということです。
次回からは上手な資産活用について触れていきたいと思います。
今後もお付き合いくださいませ。ファイナンシャルプランナーの西村でした。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、宅地建物取引士
にしむら家FP事務所 代表 西村大輔