相続第三回 老後の資産活用や資産防衛策
投稿日:2024/1/8
みなさん、新年あけましておめでとうございます。
ファイナンシャルプランナーの西村です。
年初いきなり大地震や旅客機追突事故で、今年は大丈夫なのかと心配される方も多いことでしょう。
でも、そんな暗いことばかり考えてはいられません。
前回も同様、皆様方に老後の資産活用や資産防衛策をお伝えしたいと思っています。
今回もどうぞお付き合いくださいませ。
前回は投資に関するリスクについてお話ししました。
投資にはリスクがつきものです。リスクとは何でしょうか。そうです。不確実性です。
つまり、どうなるか分からないということでしたよね。地震もリスクですよね。
要するに、不確実なので、それに対する対処方法(リスクヘッジ)を考えないといけません。
そのひとつにリスク分散というものがあります。
株式を例にとってお話ししましょう。
自動車が大好きAさんはトヨタ、日産、ホンダ、マツダの株を買いました。
おしゃれ大好きBさんは、ワコール、オンワード、ファストリテイリングを買いました。
適当なCさんは、トヨタ、ファストリテイリング、ソフトバンク、ニトリを買いました。
その結果、何が起こったのでしょうか?
Aさん、企業の不祥事や円高により全て株価が下落しました。
Bさん、製品を海外で製造もコスト上昇や国内不景気でアパレル業界低迷で株価下落。
Cさん、トヨタ・ファストリテイリング下落、ソフトバンク・ニトリ上昇です。
つまりCさんは偶然にも業界が異なっていたため損失が少なくてすみました。
Cさんは関連性の小さい銘柄を組み合わせることによってリスク分散できたのです。
同じように、「トヨタは世界一の会社だ」とトヨタ1銘柄集中型の場合、リターンが大きいがリスクも大きいのです。
つまり、複数銘柄に分散しましょうという話です。
シニア世代の資産活用はできるだけリスクを減らし、資産をなるべく目減りさせないようにすることです。
かといって投資をするなとはいいません。ハイリターンなものに投資して老後資金を失っては、それは投資ではなく投機です。
投資初心者の方は上手に投資を始めましょう。